目次
はじめに
本記事では紅蓮のリベレーターにて屈指の人気を誇る良敵であるヨツユの心に刺さる台詞や声優情報を紹介していきます。
ヨツユは前半では完全な悪役であり、プレイヤーも引くほどの鬼畜っぷりでした。
しかし後半のたった一つのセリフでヨツユは鬼畜から良敵に変貌を遂げます。
本記事を読んでそんなヨツユへの感情の変化を感じ取ってみて下さい。
※ストーリーに関するネタバレを含んだ記事になります。ネタバレを避けたい方は、記事をストーリークリア後にお読みください。
ヨツユのプロフィール・声優情報
ヨツユは、ドマ出身で、実の父母は亡くなったため叔母の家で育ちました。
しかし、そこでヨツユは酷い扱いを受け、弟のアサヒには見て見ぬ振りをされる中でドマ人に対して強い恨みを持つようになります。
そしてヨツユはドマをガレマール帝国の支配下に置き、ドマの代理総督となりドマに住む人たちを苦しめることになります。
そんなヨツユですが、声の担当はアニメ「ハヤテのごとく!」で桂ヒナギク役を務めた伊藤静さんです。
ヨツユのあの独特の悪キャラを演じるというのは非常に大変なことだったと思いますが、しっかりと雰囲気にあっていました。
ヨツユの名セリフ
「あたしの腹は底無しの沼….満足にはまだ、ほど遠い….」

このセリフは紅玉海にてゴウセツを捕縛しヨツユがゴウセツのことを拷問している時に出たセリフです。
この時ヨツユはゴウセツに「ナエウリの忌み子」と言われており昔のことを思い出しながら、自らが抱えている強い怨恨の感情を表現しているセリフでもあります。
どれだけ自分が恨んでいるドマ人を虐げても自らが満たされることがないということを理由に、より酷い仕打ちに味合わせてやるというヨツユの残忍で冷酷な所が現れています。
しかし、このセリフは後半にアサヒを殺した際に撤回されることになります。

fああ、愉しい……。
あたしの腹は底なしだと思ったけど……
どうやら……底はあったみたい……。
自らが一番最初に恨んだドマ人であるアサヒに復讐ができた時にようやく満足し、自分が底無しではないということに最後の最後に気づくことになるのです。
「これよりこの地に明け来たらず」

これよりこの地に、明けは来たらず。
我が腹より満る闇に呑まれ、とこしえに夜見の国となろう。
そこにあたしは輝く……冷え冷えとした月のごとく!!
アサヒが用意したクリスタルとコウジン族の神器により蛮神化する際に放ったセリフです。
自らが夜の神となり、二度とドマに太陽を昇らせず永遠の夜の国に変えるという思いから生まれたセリフでした。
しかし、このセリフの裏には「アサヒへの復讐」という目的も含まれています。
この時のヨツユは既に自らの器を満足させるために必要なことがアサヒへの復讐であることを悟っています。
「明けは来たらず」というセリフにはこれから弟を殺す自分自身にも今後光が当たる事はないという覚悟が隠れていました。
「嗚呼….あの柿….美味しかった…..かな……」

このたった一言のセリフによってプレイヤーの多くは涙し、残虐非道な悪役から、良敵に変わりました。
ヨツユは育った環境が悪く、もっと愛情が注がれていれば間違いなく今とは違う道を歩いていた事でしょう。
最後の最後に恨み言ではなくゴウセツに対する慈愛の言葉が出ていることから、ゴウセツと過ごした日々はヨツユにとってはかけがえの無い思い出となっていたことが分かります。
しかし、記憶が戻った際のヨツユは自分自身がもう引き返せない位置にいることを悟っています。
それでも心のどこかでは、まだゴウセツと一緒にいたいという思いもあったのでは無いかということを考えさせるセリフでもあり、蛮神を倒しても素直に喜べないプレイヤーも多くいました。
終わりに
いかがでしたか?
FF14というゲームは「敵ではあるが悪では無い」という表現が非常に上手い作品でもあると思います。
それゆえにプレイヤーは感情移入しやすく、自分自身が物語の中に入っていくことを感じることが出来るゲームでもあります。
今後も多くの敵が登場するとは思いますが戦う前に一呼吸おいて少し視野を広くして敵を見てみると色々な感情が垣間見え、よりFF14の世界に入っていけるのではないでしょうか。